
都市部の気温が周辺の非都市部の温度と比べ、異常な高温を示す「ヒートアイランド現象」が、年々激しくなっています。
夏の熱帯夜の日数は増え続け、冷房負荷の増大を招き、大気汚染や熱に関連する病気を増加させるなど、社会に対してさまざまな悪影響を与えています。
ヒートアイランド現象の緩和策として、都市の中で樹木や植物に覆われた大地を増やすことがシンプルかつ効果的であると証明されています。
建築物と緑を融合する事により、こんな好循環をもたらします。
・二酸化炭素の吸収、酸素の供給
・気温、湿度、日照日射の調整等の環境調整効果
・生態系の確保、景観問題
・心理的な安らぎ
・企業の宣伝効果、集客効果 など
熱せられた建物の壁面は室内温度の上昇をもたらし、冷房負荷が増大します。その壁面を緑で覆うことにで表面温度が下がり、冷房負荷の低減につながります。また、周辺への熱の照り返しを防止する効果もあります。
特定の人々からしか見えない屋上緑化とは異なり、壁面緑化は人の目に留まりやすく、通りかかる人々に安らぎを提供します。
壁面緑化の種類 |
設置する壁面の状況や、風・温度・日照を考慮し、適切な植物・システムの選定をすることが重要となります。主な壁面緑化の方法として、以下の3つが挙げられます。 |
登はん型
補助材(ネットやワイヤーなど)を壁面に設置し、そこにつる植物を這わせて緑化させる方法。 |
下垂型
壁面上部にプランター等を取り付けて、植物を下に垂らして壁面を覆う方法 |
基盤造成型
壁面にプランターや植栽基盤を設置し、植物を生育させる方法。早期緑化が可能。デザイン性の高い壁面緑化です。 |
屋上を緑化することにより、緑化土壌の断熱作用や植物自体が日射を遮ることによる、屋内の温度上昇抑制や省エネ効果をもたらします。また、植物の蒸散作用によって屋外空間の温度上昇を緩和する効果も期待できます。
つまり、屋上緑化がもたらす熱環境の改善は、室内環境の改善や快適な屋上空間の創造、都市全体の環境改善効果など、様々な効果をもたらすのです。
屋上緑化にあたっての注意点 |
しっかりと対策をしておかなければ植物の枯損だけでなく、建物の欠損などのトラブルにもなりかねません。 屋上緑化を失敗しないためのポイントをご紹介します。 |
荷重制限に合った構造自然土壌の重さは1m2あたり約1600kg。屋上に厚さ10cm敷くと1m2あたり160kgの重さがかかることに。 POINT |
水やり対策屋上は日当たりがいい反面、風が強く乾燥しやすいという問題があります。そのため水やりは重要。 POINT |
工夫した排水構造排水がうまくいかないと、水漏れが起きてしまいます。屋上緑化で起こるトラブルの多くは「水」によるものといってもいいぐらいです。 POINT |
布でできたカーテンではなく、葉っぱでできた自然のカーテンです。
夏の日差しを効果的に遮り、目にも優しく地球にも優しいカーテンです。
例えば、ご家庭で2m×2mの緑のカーテンを2面つくったとすると、8畳用エアコンを夏の間1台止められる試算になります。
これによるCO2削減量は130kg、杉の木9本を植えたのと同じ効果となります。(試算:環境創造局環境科学研究所)
植物の種類 |
緑の蒸散作用をうまく利用することで、すだれや布以上の日よけ効果が期待できます。一年草で作ることにより、夏は日射をさえぎり冬は日射を取り込むことができます。暑い夏には家の木陰をつくることで安らぎの空間を演出できます。 |
花を楽しむカーテン
アサガオ・ヒルガオ・ユウガオ など |
おいしいカーテン
ゴーヤ・ニガウリ・キュウリ・スイカ など |
おもしろカーテン
フウセンカズラ・トケイソウ・ヘチマ など |
緑のカーテンの注意点 |
緑のカーテンは、企業や官公庁だけでなく、ご家庭でも広く普及しています。しっかりとした知識を身につけておくべき点を以下に挙げてみました。 |
支柱や外壁の強度支柱や外壁の強度が不足していると、途中で折れたり破損する場合があります。 |
耐根対策外壁内部に侵入した根の成長により、壁面を物理的に破壊する可能性がある。 |
室外機周辺を避けるエアコンの室外機周辺に設置した場合、熱交換効率の低下や火災の原因になることも。 |